ロックダウン・イン・アイルランド

さて、ロックダウン生活がはじまり早1ヶ月近く経とうとしています。 公式発表の約一週間前(3月12日くらい)から自主的に外出は避けていたので、個人的な体感としては外出禁止6週目くらいです。

今感じてることを、書いてみます。個人的な見解と感想です。


現状、禁止・制限されていること

「海外のロックダウン、むちゃくちゃ厳しいんでしょ?」と尋ねられますが、どうなんでしょうね。確かにイースター休みの時期は警察も出動して不要不急の外出者には罰金も課せられていたので、日本にはない規制の厳しさは確かにあります。 下記、現在自粛要請されていることをまとめています。ざっくりなので、詳しい内容は大使館情報をチェックしてくださいね。

  • 学校全般(オンライン対応)
  • カフェ・パブ・レストランなどの店舗・サービス(テイクアウトは有り)
  • 交通機関利用の制限
  • イベント、集会
  • 見舞い・高齢者との接触
  • 2kmを越えた範囲の不必要な外出

基本的には、最低限生きていくために必要なこと(買い出しや薬局、病院、散歩などの運動…etc)以外は規制されています。

※4月24日時点の情報です。詳しくは『アイルランド新型コロナウイルス(COVID-19)感染症関連情報まとめ』で随時情報をアップデートしています。

アイルランドの実情・雰囲気

Twitterではアイルランドの現状や政府対応に不満や愚痴を漏らす英語ツイートをたまに見かけます。また、毎日RTE NEWSがコロナ関連情報をライブ配信してくれるんですが、ライブ中のチャットコメント欄をみると、アイルランド人の現在の心情が見えてきます。やっぱりみんな、不安そう。そして必ず、”R.I.P(ご冥福をお祈りします)”とコメントがつきます。

一方でリアルな人々の暮らしに目を向けると、「パニックにならずに落ち着いていて、すごいな」と日々感心しています。
スーパーでは誰も文句を言わずに2m感覚で並び、買い占めを見かけることもほぼなく、店員さんの対応も相変わらず愛想がよくステキです。運動のため近所の公園へ足を運ぶと、人々のイライラした様子もなく、むしろ家族みんなで楽しそうに時間を過ごす姿は、常時より幸せそうにすら感じます。(もちろん、医療現場はどこも毎日大変な状況だとは思いますが…。)

アジア人差別など

今回のことがきっかけで差別を受けた…という話がよく話題に上がっていますが、私自身は街の中心部を歩いていた際に一度、ティーンネイジャーに「コロナ!」と叫ばれたくらいですね。本当にたった一回、それだけ。言われたことに気づいていないだけかもしれませんが。

現在はほとんどの留学生・在留者が自国へと帰国し、自分の住むダブリン南の郊外エリアでは、アジア人を見かけることはほぼありません。圧倒的マイノリティの立場ですが、特に変わりなく、皆さんとても親切です。ソーシャルディスタンス越しに挨拶もしてくれます。

自分の精神状態と、その対処法

冒頭にも6週間ほど外出禁止をしている、と書きました。不要不急の外出を避けるということは、基本的に人と会わない、ということです。正直、むっちゃきつかったですね。ピークは外出禁止がはじまってから2週間〜3週間後くらいだったかと思いますが、本当にどうにかなってしまうんじゃないかというくらいに、追い込まれました。(弱い…)

逃れようのない「孤独」と「不安」。これです。わかってはいましたが、本当にやっかい。数日は全く動けずにKindleで孤独関連の本を読み漁る日々でした。笑

これはまずい…と思って色々と策を考えましたが、下記のルーティーンを実践するだけですぐに悪い精神状態から脱することができました。

たったのこれだけ。数日で本当に気持ちが楽になりました。最近は朝ではなく、仕事後の夕方に散歩することがほとんどですが、5分、10分歩くだけでも全然違います。それもできない雨の日なんかは軽い運動やヨガを行っていますが、これも効果ありです。

逃れられない孤独や不安に関しても、どうせ逃げれないんだったら…と、腹を据えて向き合ってみれば、なんとかなるもんですね。ちょっとしたつながりが前以上にありがたくなるし、逆につながりを求めすぎないようにもなります。瞑想のおかげで余計な不安を排除する技術も身につきました。


「孤独力」という言葉がありますが、孤独を乗りこなすと、力に変わります。

今後、どうなる?

サイトの信憑性や「感染者数を数えることの意味」…とかは今回は置いておいて、感染者ライブ情報を参考にする限りはロックダウン効果が出始めています。5月、6月にピークアウトして、7月にゆっくりリハビリ的に世の中が再開していけばいいな…なんて楽観的に思っていますが、どうなんでしょう。

2020年4月22日:https://www.worldometers.info/coronavirus/country/ireland/

Irish Timesの記事にも語られているように、「元通り」になるには相当な時間がかかるかもしれません。もしくは、もう元には戻らない可能性だってあります。いずれにせよしばらくは「ウィズコロナの時代」を生きることになるでしょう。


それぞれ国や企業、個人によって今回の事態の深刻度合い、受け取め方、対応に違いがあると思いますが、対峙する問題の根本はどの立場の人にとっても同じ。そして状況を良くしていきたい、という思いも同じはずです。犯人探しや炎上に多くの時間を費やしてる場合ではなく、連携して現状を変えていくことに意識を向ける時です。「みんなにとって、より良い未来を!」というお花畑マインドと揶揄されるようなことを、とりあえずの理想とかじゃなく本気で知恵を振り絞って全力で作り上げていく時代がやってきた…という感じがします。


オフラインとオンラインの融合、AIとの共存、経済・社会構造の根本的な変換…本当に根底から時代が変わっていく。大規模な変革が、毎日、目の前で起こっています。

それでも無くならないこと

先日こんなTweetをしました。

父の発言を聞いて、学生だった当時「そうか…もう海外旅行は無くなるんだな…」と思っていましたが、結局あの時よりも世界が近く、小さくなっています。 (コロナ以前までの話ですが。)

今回のコロナに関しては、観光・航空産業だけに限らず、これまでとは比べ物にならないほどの大打撃が予想されます。

でもどうなったとしても「本当に良いもの」はそう簡単に淘汰されないと信じています。もちろん、形は大きく変わるだろうし、これまでの体験とは全く違ったものになるでしょう。それこそ、オンラインとオフラインの融合で、今までにはなかったさらに楽しいサービスが生まれるはず。ピンチはチャンスですね。

まとめ:生き抜きましょう

映画「もののけ姫」の終盤、タタラ場が焼け崩れ弱音を吐く甲六に、おトキさんが「生きてりゃなんとかなる!」と力強く叱咤するシーンがあります。

ほんまやね、おトキさん…。

命さえあれば、またみんなで力をあわせて立ち上がることができます。焦りや不安はみんなあると思いますが、とりあえずはまあ、生きましょう。自粛しながら、何かに集中したりダラダラしたりしながら、生き抜きましょう。

医療現場、医療関係者の皆様、必要不可欠な出勤をされている皆様、ご苦労さまです。本当にありがとうございます。そしてご遺族の皆様、心よりお悔やみ申し上げます。

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