「ワーホリ・語学留学意味ない論」を考える。
どうも、Shimpei(shimpei_33)です。
私は語学学校スタッフで、みなさんのワーキングホリデー(以下、ワーホリ)や語学留学をお手伝いする立場の人間ですのでポジショントークと思われるかもしれませんが、あえてこの話をします。
この仕事をはじめたのは2014年なので、約6年業界に携わっています。最近耳にすることは少なくなりましたが、ときどき「ワーホリ・語学留学って意味なくね?」という意見をいただくことがありました。
そして、正直なところ私も学生時代はそんな風に思っていた節があります。
今思う結論としては「意味なくないよ!」ってことなんですが、今日はその辺りのことについて持論を書いてみます。
ワーホリ(笑)と思っていた過去
大学生時代は「ワーホリ?語学留学?(笑)行くなら大学留学でしょ!」みたいなことをとりあえず言っていた思い出があります。大学で出会ったチート級の英語力を持つ帰国子女たちを目の当たりにして思いついた「やらない・あきらめる理由」の正当化であり、何かを見下したり否定することで自分を少しでも大きく見せたかったんだと思いますね。若かった…。
認識を変えてくれたアイルランドワーホリ
でも「本当に意味ないのでは?」と思っていた節もありました。
大学休学中に旅行で訪れたとある国にて、ワーホリ・語学留学生たちと現地で話す機会があったんですが、日本人だけで固まっていて語学が全く伸びていないこと、ずっと遊んでいたために帰国後の進路が心配であること…そんな思いを彼らは語ってくれました。
そんな話しを数人から聞き、「ワーホリ・語学留学=時間とお金の無駄」と思うに至ったわけです。(※今現在は考えが変わって、たとえ遊んでいたとしても、無駄な時間ではないと思っております。理由は後で書いてます。)
それから9年後の2014年、今度は自分がワーホリ制度を使ってアイルランドに来たわけですが、学生時代の旅行時に目の当たりにした某国のワーホリ生活とあまりにも違う環境がそこにありました。当時のアイルランドは今よりもさらに日本人が少なく英語を使わずには何もできないので、「英語を実践的に学ぶ」「多文化と触れ合い視野を広げる」といった有意義な時間作りには、アイルランドは最適な場所では…と確信に近い思いを持つことができたわけです。
この時の思いが、語学留学やワーホリのイメージを大きく変えるきっかけとなりました。
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世界で活躍する留学生たち
またもうひとつ、ワーホリや語学留学への意識を大きく変えてくれたきっかけがありました。それは、私が勤務するAtlas Language Schoolの留学生たちとの出会い、交流です。
多くの留学生たちが卒業後、国内・国外問わず、あらゆる場所でご活躍されています。 会社の大小や肩書、仕事内容なんかよりもそれぞれが素敵に楽しく過ごしているということが一番大事ということは大前提ではありますが、GAFAや世界四大会計事務所といったいわゆる世界規模の有名な会社で働く卒業生もいれば、個人で活動されているフリーランサーやアーティストなど、各分野でとってもいい感じで活躍しています。そのままアイルランドが気に入ってそのまま残る方も多くいましたし、ヨーロッパの他の国へ移住し新たなチャレンジを続ける人もいます。
直接海外や英語に関する仕事や何かに結びついていなくとも、確実にアイルランドでの経験を消化し、それぞれの分野で今と未来に活かしていく…そんな在校生や卒業生の姿をみて、ワーホリや語学留学どうこう…といった意味だけでなく、経験を活かすも殺すも自分次第なんだなと気づかせてもらえました。
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日本を深く知る絶好の機会
これはワーホリ・語学留学以外の方法でもできることですが、日本の外から日本を見てみるということもすごく良い経験になります。
日本は良いことも悪いことも含めて、外に出ないと実情が見えにくい国です。
でも外に出て眺めてみると、日本にはもっと評価されるべき!と思うことも山程ありますし、残念ながらそうじゃない部分もたくさんあったりします。そういったことを日本以外で日本人以外の人たちとの交流を通して考えることも、人生の豊かな学び(大げさな言い方ですがw)につながるはずです。
私の場合は海外に出てからのほうが、より日本の文化や伝統を誇らしく感じられるようになりました。一方で日本独特のシステム(良くない意味で)や社会問題が数多くあることにも気付かされると同時に、日本の価値基準が世界のすべてではない、ということに安心感も覚えました。世界は広いんです。
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楽しい!は正義
「某国のワーホリが意味なさそうに見えた」的な感じ方を若い頃はしてしまいましたが、年齢を重ねて気づいたことは「楽しいは正義」ということ。楽しい!と思えた経験は後々の自分の生き方へのヒントになったりします。むしろ今では「楽しい」とか「ワクワクする」という感覚こそが一番正しいとさえ思っています。
実際アイルランドへきた卒業生たちと話すと「楽しかったからまた戻りたい」とおっしゃってくれる方も多いんですが、また訪れたい場所があるってすごく素敵なことだと思うんですよね。上述した「とある国」では、楽しすぎてそのまま永住してしまうほど長居する人も多いと聞いています。
たとえ留学・ワーホリに行く動機が「なんとなく楽しそうだから」だったとしても、ランダムな出会いが思いがけず未来(友人関係、進路や就職)につながることも大いにあります。
アイルランドではないですが、マルタ島へ行くと、いつも素敵な何かとの出会いがあります。不思議な島です。そして何度いってもとにかく楽しい!と思える場所です。
まとめ:意味は自分で見つけ出すもの
念の為に書いておくと、大学留学を否定するわけでは決してありませんよ。ただ必ずしも「大学留学が良くて、ワーホリや語学留学は意味ない」論に「んなこたぁねーよ」とお伝えしたかったんですよね。
むしろ、そんな論調を気にして「行きたいのに行けない」「行くのをためらっている」ということがもったいない。
周りを説得させるための理由はなくとも、自分なりの目的意識を持っていれば、きっと何か掴めると思います。その目的も「なんとなく楽しそうだから」「気晴らしに日本以外に住んでみたい」「とにかくワーホリをエンジョイしながら青春したい」といったことも、立派な目的です。やってみると意外と大変なことも多いですし、学びもたくさんあります。100人いれば、100通りの留学・ワーホリがあるわけですから。
無理やりまとめると、自分自身で有意義な海外生活にしていくこと、ですよね。ありきたりな結論に聞こえるかもしれませんが…本当にそう思います。そういった「有意義な時間」に変えていく力をつけることも留学やワーホリのひとつの醍醐味なのかもしれません。
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